窓リフォームを考え始めたとき、最も気になることの一つが「結局いくらかかるのか」ではないでしょうか。
窓リフォームには、今ある窓の内側に内窓を設置する方法、ガラスだけを交換する方法、窓そのものを交換する方法などがあり、選ぶ工事によって費用は大きく変わります。
結論からいうと、窓リフォームの費用は「どの工法を選ぶか」「窓の大きさ」「ガラスや窓の性能」「現在の窓の状態」などによって変わるため、一律には決まりません。
まずは工法ごとの費用感を知り、自宅の場合にどの程度の予算を考えておけばよいのか整理することが大切です。
この記事では、内窓・ガラス交換・外窓交換を中心に、窓リフォームの費用の考え方を分かりやすく整理します。
窓リフォームの費用はいくら?まず工法別に確認しよう
窓リフォームの費用を考えるときは、「窓リフォームはいくら」とひとまとめにせず、工事方法ごとに確認するのがポイントです。
代表的なのが、内窓設置、ガラス交換、外窓交換です。
あなたの場合はどれ?費用を見る前の判断表
| 工事方法 | 工事する部分 | 費用を見るときのポイント |
|---|---|---|
| 内窓設置 | 既存窓の内側に新しい窓を設置 | 窓サイズ・ガラス仕様・オプション |
| ガラス交換 | 既存サッシを残してガラスを交換 | ガラスの種類・サイズ・枚数 |
| 外窓交換 | 既存窓を新しい窓へ交換 | 窓サイズ・窓の仕様・工法・周辺工事 |
一般的には、ガラス部分だけを交換する工事より、窓枠を含めて工事する外窓交換のほうが工事範囲は大きくなります。
ただし、窓の大きさや製品のグレード、現在の窓の状態などによって費用は変わるため、「この工法なら必ず○万円」と考えないようにしましょう。
内窓を設置する費用の目安

内窓は、現在ある外窓を残し、その室内側にもう一つ窓を設置する方法です。
YKK APが公表している2026年3月時点の参考価格では、「ウチリモ 内窓」のLow-E複層ガラスを使用した引違い窓の場合、商品代と工事費を含め、掃き出し窓などで約15~22万円、腰高窓などで約8~13万円、小窓で約5~10万円が目安として示されています。
ただし、これは特定製品・仕様・条件による参考価格です。実際の販売価格は、住宅の状況、商品仕様、窓やガラスの種類、施工店などによって変わります。
そのため、内窓を検討するときは「内窓1か所はいくら」と考えるより、リフォームしたい窓のサイズと数を確認して見積もりを取る方が正確です。
ガラス交換にかかる費用の考え方
ガラス交換は、現在のサッシを基本的に残し、ガラス部分を交換する方法です。
工事範囲をガラス部分に限定できる場合がある一方、費用はガラスの種類・大きさ・厚み・枚数などによって大きく変わります。
一般的なガラスと、高い断熱性能や防犯性能などを持つガラスでは価格が異なるため、単純に「ガラス交換」という工事名だけでは金額を判断できません。
また、現在のサッシの状態や仕様によっては、希望するガラスへ交換できるか確認が必要です。
そのため、ガラス交換では「ガラス代」だけを見るのではなく、施工費や必要な部材などを含めた見積もり総額で比較しましょう。
なお、「ガラス交換と内窓のどちらを選べばよいか」という性能・効果の比較については、別の記事で詳しく解説します。
外窓を交換する費用の目安
外窓交換は、現在の窓を新しい窓へ交換するリフォームです。
既存の窓枠を利用して新しい窓枠を取り付ける「カバー工法」などがあり、内窓設置やガラス交換とは工事範囲が異なります。
YKK APが公表している参考価格では、「マドリモ 戸建用」の引違い窓の場合、樹脂窓は掃き出し窓などで約27~37万円、腰高窓などで約18~25万円、小窓で約15~22万円です。
アルミ樹脂複合窓では、掃き出し窓などで約23~31万円、腰高窓などで約16~23万円、小窓で約14~20万円が参考価格として示されています。
これらは商品代と工事費を含めた参考価格で、実際の金額は住宅の状況、商品仕様、窓の種類、施工店などによって変わります。
外窓交換を検討するときは、商品価格だけではなく、撤去・施工・必要な周辺工事まで含めた総額を確認しましょう。
窓リフォームの費用が変わる5つの理由

同じ「窓リフォーム」でも見積金額が違うのは、工事方法だけでなく複数の条件が費用に影響するからです。
1.窓の大きさ
小窓と大きな掃き出し窓では、使用する製品やガラスの大きさが異なります。
同じ工法でも窓サイズによって価格帯が変わるため、窓の数だけで費用を計算することはできません。
2.ガラスや窓の性能
ガラスや窓にはさまざまな性能・仕様があります。
選択する製品によって商品価格が変わるため、「内窓」「ガラス交換」など工法だけで比較せず、見積もりでは製品仕様まで確認しましょう。
3.工事する窓の数
1か所だけリフォームする場合と、リビングや寝室など複数の窓をまとめてリフォームする場合では総額が変わります。
家中すべての窓を一度に工事する必要があるとは限らないため、予算に応じて工事する窓を検討する方法もあります。
4.現在の窓や窓枠の状態
既存の窓や窓枠の状態によっては、そのまま予定した工法を採用できないことがあります。
現地調査の結果、追加の補修や部材が必要になれば、その分費用が変わる可能性があります。
5.施工条件や付帯工事
窓の場所や住宅の状態によって、施工のしやすさは異なります。
窓本体以外の補修などが必要になる場合もあるため、見積もりでは「商品代」だけでなく「工事全体でいくらかかるのか」を確認することが重要です。
窓リフォームは商品価格ではなく総額で比較しよう
窓リフォームの価格を比較するときに注意したいのが、「商品価格」と「実際に支払う工事総額」は同じとは限らないことです。
広告や商品ページに表示された価格だけを見るのではなく、見積書では次のような項目を確認しましょう。
- 窓・ガラスなどの商品代
- 施工費
- 既存部材の撤去・処分費
- 運搬費などの諸経費
- 追加部材やオプション
- 必要な場合の周辺補修
同じ工事を比較する場合も、どこまで見積金額に含まれているかが違えば、単純に合計金額だけでは比較できません。
見積書で分からない項目があれば、契約前に「この金額には何が含まれていますか」と確認しておきましょう。
2026年は窓リフォームで補助金を利用できる場合がある

窓の断熱リフォームを検討している場合、2026年は国の「先進的窓リノベ2026事業」の対象になる可能性があります。
公式情報では、ガラス交換、内窓設置、外窓交換などが対象工事として設定されています。
ただし、窓をリフォームすればすべて補助対象になるわけではありません。対象製品の性能やサイズ、住宅の条件などによって補助額が異なります。
住宅の場合は1戸あたり100万円が補助上限です。また、交付申請は1申請あたりの合計補助額が5万円以上となる工事が対象です。
補助額は工事費そのものに一定割合を掛けて決まるのではなく、対象工事、住宅の建て方、対象製品の性能やサイズなどによって定められます。
制度内容や受付状況は変わる可能性があるため、契約前に先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新情報を確認してください。
工事方法ごとの対象条件や補助額については、公式サイトの内窓設置、ガラス交換、外窓交換(カバー工法)のページで確認できます。
見積もりを取るときは同じ条件で比較する
窓リフォームの実際の費用を知るには、自宅の窓を確認してもらい、見積もりを取るのが確実です。
複数社を比較する場合は、できるだけ同じ希望や条件を伝えましょう。
たとえば、一方は高性能な製品、もう一方は標準的な製品で見積もっていれば、金額だけを比較しても正しい判断はできません。
見積書を比較するときは、総額だけでなく、製品名・仕様・工事内容・保証・追加費用の可能性なども確認してください。
見積書の内容に不安がある場合は、国土交通大臣指定の住宅専門相談窓口「住まいるダイヤル」が提供しているリフォーム見積チェックサービスを利用する方法もあります。
詳しくは住まいるダイヤル「リフォーム見積チェックサービス」で確認できます。
費用だけで依頼先を決めないことも大切
窓リフォームでは費用の比較は重要ですが、「一番安い」という理由だけで依頼先を決めるのはおすすめできません。
同じように見える見積もりでも、使用する製品や工事内容、保証などが異なる可能性があります。
見積金額と一緒に、窓工事の施工実績、提案内容、保証・アフター対応なども確認して判断しましょう。
どの種類の業者へ相談すればよいか分からない場合は、「窓リフォームはどこに頼む?依頼先の違いと業者選びの判断基準」で、窓・サッシ専門店、ガラス店、リフォーム会社などの違いを解説しています。
まとめ|窓リフォームの費用は工法と窓ごとに確認しよう
窓リフォームの費用は、内窓設置、ガラス交換、外窓交換など、選ぶ工法によって大きく異なります。
さらに、窓の大きさ、製品の性能、工事する窓の数、現在の窓の状態、施工条件などによっても金額は変わります。
そのため、インターネット上の相場だけで予算を決めるのではなく、まず工法ごとの費用感を把握し、最終的には自宅の条件に合わせた見積もりで確認することが大切です。
2026年は、条件を満たす断熱窓リフォームで「先進的窓リノベ2026事業」を利用できる場合があります。補助制度を利用する場合は、必ず公式サイトで対象条件と最新の受付状況を確認してください。
見積もりを取ったら金額だけで比較せず、工事内容や製品、保証なども含めて確認し、自宅に合った窓リフォームを検討しましょう。
